第三話 ライオンの仔

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第三話 ライオンの仔

製鉄業で幅をきかせている獅子王(ししお)グループ。 そこの1人息子。 俺に与えられたのはやりがいのある仕事。安定した収入。綺麗な妻に利口な子供。 でも……俺の中の大きなスポンジはどれだけ水を注いでも、瞬く間にカラカラに渇く。 いつまでも満たされることのない、果てなき渇き。 贅沢な渇き。
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