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暫くの静寂
生きていると思われるのは先程魔方陣から現れ幼い姿になった人物、禍々しい黒いオーラと瘴気を纏った全身黒鎧の騎士、全身紫に金の装飾されたローブに身を包み顔も目以外が見えない占い師がつけるような布を頭から被っている人物の3人のみで
暫くすれば全身黒鎧の騎士が目を覚ましたらしく鎧同士のこすれる音を鳴らしながら起き上がり辺りを見回していれば自身の姿に目がいったらしく驚きの声をあげて
「ここは...先程の洞窟か...なっ!?
これは、一体どういう事だ...。」
少しの間思案するものの気を失う前に見たものを思い出せば納得するも何故か自身の名前だけ思い出せずにいて
そうしていれば、ローブの人物も目が覚めたらしくゆっくりと起き上がり辺りと自分の姿を見て首をかしげていて
「なぜ、儂は生きている?
確か、儂は霊体のはずじゃが...。」
「ご老体目が覚めたようですな。
この状況を視る限り、ダンジョンコアのマスターへの防衛機能としてあの場で生きていて尚且つ強く心に闇を持つ人間を何かしらして魔物...いや、魔族へと変えたのでしょう。」
起きた人物へと今の段階で自分が把握している事を話していけばお互いに頷き、更にはお互いが誰かへの忠誠心とお互いが敵ではないと言うことだけが感覚的に理解できていて
暫く何かを考えるようにしてから黒鎧の騎士がフルフェイスの兜から2つの真紅の光をローブを身に纏った人物へと向けて
「さて、ここで立ち尽くしているよりも私たちの主の元へ参りましょうか。」
「そうですな。
そうでした、儂の名は極魔師 クランザじゃ。」
「私は、黒騎士長 ガラハットと申す。」
いまだに、眠っている主の元に向かいながらお互いに自己紹介をするもののそこには既に魔族へと変わる前の名前などなく
生まれ変わった時既に知っている名を名乗りながら魔方陣へと歩みを進めて
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