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「これは水泳大会のお知らせなんかじゃない。ラバナスの愛好家たちが集まる大会のことだよ。ラバナスの試合を、表だって案内できるわけないじゃないか」
水泳大会は隠れ蓑。
その実は、化け物同士の食い合い。
「ラバナスのブリーダーたちは、その力量を見せ合う場所が限られている。普段は草試合でしか力を試せない」
「くさ、じあい?」
「そう。ブリーダー同士が了解しあって、ラバナスを闘わせる試合のことさ。ジュビリー号は草試合、十連勝中だったんだぞ。大会は、いわば公式の試合。たくさんのブリーダーたちが一堂に会する場所なんだ。他の県からもやってくる。ラバナスブリーダーたちの、一年に一度のお祭りみたいなものさ」
「それに、オレも参加しろってこと?」
梅田さんは、深くうなづいた。
ははは。やっぱり、冗談きついぜ、オッサン。
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