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(どうしよう、なぜか引き止めてしまった……) 「ん?」  身体ごと振り返った伊月と目を合わせるだけで、あたふたしてしまう。 「あのねっ、今日からまた購買でプリン売るって」 「マジ?!教えてくれてありがと」  にこっと笑った伊月に、ひまりの胸はきゅうっと締めつけられる。  そして、なんとか乗り切ったこの場面にホッとした。 「あ、そーだ。優奈が連絡するって言ってたけど」  思い出したように、伊月が振り返って真帆に言った。 「優奈が?」 「昨日、ちょっと会ってたからさ」 「ふーん、わかった。ありがと」  知らない女の子の名前が出ただけで、ひまりは気持ちが少ししぼんだような気持ちになった。
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