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 あっという間に冬休みが終わり、まだ正月気分が抜けきらないうちに新学期が始まった。  夜更かしをしたせいで、まだ生活リズムが戻せないクラスメイトがいたり、課題をやり残して焦っている会話も聞こえてくる。 「はよーっす」 「伊月にしては早いな」  バッグを机に置き、両腕をその上で交差させて突っ伏すと、伊月はひまりを見つめた。 「早く来る意味ができたからな」 (返事って、いつまで待ったらもらえるもんなんだろな……)  三沢にだけは、誕生日に告白したと伝えてあるけれど、どんなことを言ったかは思い出すだけで恥ずかしくて、誰にも言えそうになかった。
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