第1話

アイディア2

題名「Ｐ-NOA」

主人公（男）は深い森の中で暖かな陽射しによって目を覚ました。
しかし、主人公は目の前に映る景色に疑問を感じる。
主人公の生きる時代は科学技術が異常に発達し世界は「future」という完璧な未来予知プログラムによって災害、天候などの未来を完全に知ることができ、人々はそんな「future」に依存していた。
だが「future」を筆頭に進む科学技術に対して自然は急速に荒廃しつつあり、地球に存在している自然は小規模かつ全て人工的に復元されたものしかない。
だからこそ目の前に映る新緑とも言える深い森はあり得なかった。
だがそれ以上に自分の視界の右上に映る自身の名前と名前の下に映る2本のゲージが不思議に感じた。
目覚める前は確かパッケージも説明書もそれどころかタイトルすらないゲームを起動したはず。
ということは‥

「‥これはゲームの世界なのか？」

昔やったことがあるフルダイブ型ゲームと似ていると感じた主人公は恐る恐る指で空を押すとメニュー画面が現れる。
現れたメニュー画面の「メール」の項目に新着のアイコンが光っており、メールの項目に触れると様々なエフェクトを放ちながら視界に文章が出現した。
そこにはこう書いてある。

「ようこそ、Ｐ-NOAの世界へ！
貴方はＰ-NOAのディスクを起動したためこの世界の参加権利を得ました。
ちなみに貴方は15027人目の参加者です。
ゲーム内容はこの世界に突如現れた異界の存在の軍勢を指揮する黒騎士を倒すという至って簡潔な内容となっています。
世界の各地に存在する様々な仲間たちと共に世界の平和を取り戻しましょう。

・このゲームは従来のゲームとは異なりプレイヤーの意思でログアウトすることはできない仕様になっています。
・ログアウトするにはこの世界のシナリオを体感し、諸悪の根源である黒騎士を倒しエンディングを迎える必要があります。
・通常エンディング終了後に真エンディングの選択肢が現れます。
真エンディングをクリアした場合ログアウト以外にプレイヤーの望む願いを1つ叶えることができます。
・くれぐれもゲームオーバーにならないようご注意してください。」