アイディア3

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題名「超戦士グレンカイザー」 「ヒーロー」 つまり俗に言う正義の味方。 主人公(男)は幼い頃からテレビ画面に映る弱きを守り悪に堂々と立ち向かう正義の味方の姿に憧れていた。 だが年を重ねるにつれて気づいてしまったのだ。 「現実には正義の味方なんていない。」 そう気づいたのは10歳の春だった。 だが、その年の夏‥主人公は忘れられない運命の出会いをする。 両親が参加できず主人公と2人の妹で参加した地域の子供会。 その宿泊先の旅館で火災が起きた。 宿泊客が逃げる中、主人公と2人の妹は部屋に取り残され炎に包まれて逃げ場をなくす。 炎によって天井が落下し入口が塞がり、炎は更に主人公たちに迫ってくる。 部屋は4階にあり窓から飛び降りたとしても助かる可能性は0に等しい。 炎が酸素を奪い、呼吸すら苦しくなり意識が薄れていく。 「助けてっ‥!正義の味方!」 どうやっても助からない状況に主人公はいつの間にか存在しないと分かりきっていた正義の味方に助けを求めていた。 「正義の味方参上!俺が来たからにはもう大丈夫だぞ!」 意識が限界に達する直前に誰かの声が聞こえてきた。 苦しさのあまり幻聴まで聞こえてきたのだろうか? そう考えていた主人公の予想に反して体は誰かに抱えられている感覚を感じた。 視界が徐々に開けていくと目の前には紅い鎧をつけた男と小脇に抱えられた2人の妹が映っていた。 「‥おじさんは誰?」 「‥‥‥。」 主人公は目の前の男に質問をするが男からの返答はなく代わりに返ってきた返事は‥ 「‥‥飛ぶぞ。」 「え?‥ちょっと待ってよ。ここ4k「行くぞぉぉ!」」 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああ!」 主人公たちを小脇に抱えたまま紅い鎧の男は窓に足をかけてそのまま外に跳躍した。 「お、落ちるぅぅ!死ぬ!死んじゃうよぉぉぉぉぉぉぉぉ!」 あまりにも速い落下速度に叫ぶ主人公たち。 「ぶ、ぶつかるっ!」 落下してからすぐに正面に地面が見えて思わず目を瞑る。 だが、不思議なことにどこにも痛みはなく、地面に衝突した音や感覚はない。 聞こえてくるのは風を切る音だけ。 恐る恐る目を開けるとそこには夜の街並みが映っていた。 ‥そう、紅い鎧の男は空を飛んでいたのだ。 自分たちが空を飛んでいることに驚く主人公。
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