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  ガラッ 突然、開いた扉にびっくりして振り返る貴子。 そこに立っていたのは兄嫁。 息をのむ位、びっくりした。 兄嫁も手にしたジョーロから水を零し、 慌てて、それを置く程、驚いている。 「え?!貴子ちゃん・・・?どうしたの?!!」 うっ、と声を上げ、 う・・・う・・・うぅ、と蹲り、泣き出す貴子。 なんか、兄嫁の顔に、声に安心してしまったのだ。 慌てて駆け寄る兄嫁は辺りを気にするように見渡し この時間ではもう人気のない境内裏の公園へと連れていった。
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