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兄嫁はそれから泣き続ける貴子の背を擦って
何も言わず、傍に居てくれる。
そして、
ようやく、泣き止んだ貴子に尋ねる。
「・・・大丈夫?」
コクンッと頷いた貴子だが、
自分の醜態の説明すら出来ない。
・・・・・・・言葉にならない。
兄嫁は突然、思いもよらない告白をする。
「私ね、貴子ちゃんに嫉妬したこと、あるのよ。」
「・・・え・・・?」
ふふふ、と笑う兄嫁は曇天で
月明りすら見えない空を見上げ、昔話を始める。
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