プロローグ

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パパ待って いいこならそこで待ってな。 父さん、カレンも連れていこ。 いや、カレンはここで待て。 パパ、まだ来ない。にぃに、まだ来ない。 おやおや、可愛らしい子。 パパ待ってんの。 そうか、おじさんがパパのとこ連れていこう。 うん。ありがとう。 イヤ、ヤメテ・・・・・・ 上玉だな。 ヤりてぇほうでぇとか。 マジ拾った子? イタイッ! うわッキッツ。 大人ヤるよりはまりそ。 タスケテ ヒャハハハ。 誰も来ねぇよ。ギャハハ。 パパ来ない。ママ来ない。にぃに来ない・・・・・・ おじさんたち、嘘ツキ パパコナイ、ママコナイ、ニィニモコナイ・・・・・・ミンナ・・・・・・ ウソツキダ。 ナラ、ウソツキはトジコメテシマエ。 少女は歪んだ笑いを浮かべた。 闇夜の背に不気味なほどに明るい町を一夜で作り上げた。 少女は呼び込む。うそつきたちを。
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