井戸史上主義ラプソディーあらすじ

ざっくりとしたあらすじ

井戸・土管・穴に固執する少女華凛。
いつも明るく暴走する彼女を見ている、幼馴染みの少年悠真。
小さい頃から変わらない光景。
…しかし、悠真は異変に気がついていた。
彼女の異変、そして自分の異変に。

そんなある日、日常が非日常に変わった。
見た記憶のない神社の井戸によって。
心配で探していた悠真の目に飛び込むは、華凛の落ちる瞬間。
無意識に腕を掴むも、真っ逆さまに落ちた。

起き上がったその場所は、世界が井戸中心の"井戸異世界"。
更に井戸で別の"井戸異世界"に繋がっている。
"井戸異世界"の中の国でも、移動手段は"井戸"や"土管"。
華凛にとってはお誂え向きの、夢のような世界が拡がっていた。

今現在、"井戸異世界"間戦争の真っ只中。
最初に出会った『ウェルグランド』の面々。
そんな矢先、"禁忌の償還魔法"と呼ばれる"生け贄"を使った危険な魔物の研究をしている"井戸異世界"があると聞く。
聞いてすぐ、その輩たちが現れてしまう。
華凛を一方的に戦利品指定する。
彼らのやり方は実に的確で、残酷だった。
国の囚人を"生け贄"にし、華凛たちの目の前で"実技実験"をしたのだ。
囚人を媒介に償還せしものは、"赤鬼"に酷似した化け物。
手も足も出ず、負傷者を出してしまう。
そして、そのまま華凛は無理矢理拐われてしまった。

"ウェルゴールド"、"ウェルガーデン"、"トイ・ウェル"、"ウェルタウン"。
主要五か国を経て、華凛の気持ちが揺れ動く。
華凛の人間性は彼らの心を突き動かした。
豪快だが、否定も肯定もしない。
華凛は話ながら、自分でも考えていた。

離ればなれになって、初めて想いに気がつかされる。
再開した華凛と悠真。
想いが通じ、突然の帰還。

告白しあった瞬間、背後に現れた"井戸異世界"の面々。
それは、新たな旅路を示唆していた。

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