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バスソルト 半身浴 大好きな小説と音楽 のんびり一時間 んー、やっぱりバスタイムがリラックスするなぁ 何気なく、脱衣所の鏡で全身をチェック。 と、背後から急に話しかけられる。 「お姉ちゃん、なんかいいことあった?」 「キャッ!・・ちょっと、急に入ってこないでよ」 雅が慌てて、バスタオルを体に巻きつけ、妹を睨む。 妹の萌とは2年前から同居。お互い気を使わない存在でうまくいっている、と雅は思っている。 萌が戸口に寄りかかりながら、ニヤニヤと雅をみている。 「赤くなった。さては、隆さんとデートとか?」 そういえば、萌にはまだいっていなかった。 「隆とは別れた」 「エッ?」 萌がビックリした表情を浮かべる。 「浮気してたみたい」 「へぇ・・。にしては、鼻歌とか歌っちゃって、ご機嫌だね?」 「そ、そんなことないわよ」 雅は顔が赤らむのを感じ、バレないよう萌に背を向ける。 「でもさ、よかったんじゃない?」 「えっ?・・」 振り返る雅に、あっちで飲もうよ、と萌が缶ビールを手渡した。
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