2話

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意を決して、3年のクラスに。 さすがに3年ともなればデカイ人多いな・・・ 「おい!1年が何の用だ?」 この人もデカイな・・・迫力が凄すぎる。みんな成長しすぎだろ。 「あの・・・阿部先輩居ますか?俺サッカー部の西と言います」 「阿部ー。後輩来てるぞ」 「康太か、どーした?」 教室の奥の席から声がした。 「あの、部長、ちょっとご相談が・・・」 部長は身長180以上あって髪型がソフトモヒカンっぽいから俺らの間ではジャイアントゴリラって密かに呼んでる。 まさか3年の先輩に一緒に海行こうなんて言えんのか? 座ってた先輩が立ち上がるとひときわ大きいのがわかる。 「相談って何だよ。」 「あの・・・先輩彼女居ますか?」 「彼女?んなもんいねーよ」 「あの、俺のクラスのやつが・・」 「康太!人と話すとき目見ろ。サッカーも一緒だろーが、パスする時目で合図送る時もあるだろ?からどんな合図が来てもいいように常に目見とけ、あとお前声小さい。フリーキックの時も・・・・」 ヤベーーサッカーの事になると長いんだよな。 「先輩っ、あの、俺のクラスの戸田麗子って子が先輩と一緒に海行きたいって言ってて、俺も行くんで一緒に行ってもらえませんか!」 焦ったつもりは無いけど、緊張して一気に喋ってしまった。 「戸田?戸田ってもしかしていつも髪の長い子と一緒に部活の時俺らの事見てる子か?」 「先輩、戸田の事知ってんすか?」 「1度転びそうになったのを助けてやったんだよ」 そんな事あったんだ・・・ 「じゃあ考えてもらっていいですか?」 「俺はいいけど、俺なんか暑苦しいだけで何にも楽しくないぞ」 「戸田は一緒に行くだけで満足だと思います」 「ふーん。よくわかんねーけど。海か、トレーニング出来そうだな。康太も一緒に走ろうぜ」 「は・・・・い。また日程とかはメールします。」 この人恋愛とか興味無いんじゃないかな・・・・
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