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「康太君どうしたの?私お腹なんか痛くないよ」
月山の腕を離さないまま屋上に駆け上がった。
バンッ!勢いよくドアを開け・・・そのまま壁に美咲を押し込めた。
「ん・・・・はぁ・・」
「ちょっ・・・まっ・・こう・・」
強引に舌を絡ませ手は美咲の制服の下に潜る・・・
「やだ・・・やだ康太くっ・・」
ドンッ。
「怖いからやめて」
自分の欲求ばかりで美咲のことを考えてなかった。
目から絶え間なく流れる雫。
俺が泣かせた・・・
「美咲っ・・・」
「教室に・・・戻るね。」
あんな顔、初めて見た。とても怯えて・・・
その場に座り込む。
「何やってんだろ・・・」
自信が無い俺は毎日が不安で、美咲がいつか俺から離れて行くんじゃ無いのか、いつか誰かに奪われるんじゃ無いのか・・・そんな事ばかり考えてた。
触れ合う事で確かめたかった。
触れ合う事で安心したかった。
だけどそれも俺の気持ちをただ押し付けてるだけで・・・
付き合い始めても美咲は前と変わらず・・
俺はいつも一緒に居たくて、触れたくてどんな時も美咲を想っていたい。
俺が好きになって告白して付き合ってもらったんだ。
欲が出過ぎたのかな・・・もしかして美咲は俺じゃなくても良かったのかもしれない。
そんな事を考え出すとキリが無い。
ただ、俺と同じように美咲にも好きになってもらいたいだけなのに
「やっぱ恋って難しいや・・・」
恋の仕方は人それぞれかもしれないけれど、俺には向いてないかも。好きな女を笑わせる事すら出来ないんだから。
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