2話

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「康太君どうしたの?私お腹なんか痛くないよ」 月山の腕を離さないまま屋上に駆け上がった。 バンッ!勢いよくドアを開け・・・そのまま壁に美咲を押し込めた。 「ん・・・・はぁ・・」 「ちょっ・・・まっ・・こう・・」 強引に舌を絡ませ手は美咲の制服の下に潜る・・・ 「やだ・・・やだ康太くっ・・」 ドンッ。 「怖いからやめて」 自分の欲求ばかりで美咲のことを考えてなかった。 目から絶え間なく流れる雫。 俺が泣かせた・・・ 「美咲っ・・・」 「教室に・・・戻るね。」 あんな顔、初めて見た。とても怯えて・・・ その場に座り込む。 「何やってんだろ・・・」 自信が無い俺は毎日が不安で、美咲がいつか俺から離れて行くんじゃ無いのか、いつか誰かに奪われるんじゃ無いのか・・・そんな事ばかり考えてた。 触れ合う事で確かめたかった。 触れ合う事で安心したかった。 だけどそれも俺の気持ちをただ押し付けてるだけで・・・ 付き合い始めても美咲は前と変わらず・・ 俺はいつも一緒に居たくて、触れたくてどんな時も美咲を想っていたい。 俺が好きになって告白して付き合ってもらったんだ。 欲が出過ぎたのかな・・・もしかして美咲は俺じゃなくても良かったのかもしれない。 そんな事を考え出すとキリが無い。 ただ、俺と同じように美咲にも好きになってもらいたいだけなのに 「やっぱ恋って難しいや・・・」 恋の仕方は人それぞれかもしれないけれど、俺には向いてないかも。好きな女を笑わせる事すら出来ないんだから。
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