1話

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赤い顔が更に赤く染まる・・・ 美咲は知らない。その顔が更に俺をその気にさせることを。 もっといじめたくなる。もっと頭の中俺でいっぱいになればいい。 触れたくて、美咲にも触れて欲しくて・・もっと俺を知ってほしい 授業なんか始めから聞く気なんかない。どうやったら君の一番近くに行けるのか・・・そればっかり。 恥ずかしさに耐え兼ねたのか、美咲が顔を伏せる。 やり過ぎたな。 近づき過ぎたら逃げてくし、まったく難しいな。 「ねぇもう言わないから下向くのやめて。。」 ゆっくり美咲が前を向く。 大声で叫びたい。 「月山美咲は俺の彼女なんだー」 きっと俺と美咲が付き合ってるのをみんな知らない。 キスをしたあと恥ずかしくて下を向く顔や抱きしめた時に香る美咲のシャンプーの匂いも俺しか知らない。 いや、知るのは俺だけでいい。 だからもっと色んな美咲を知りたくて色々手は出してみるけど、 近づき過ぎると逃げるし・・・付き合ってからも俺の悩みは尽きない。 世の中の恋してる奴らはこんな事で悩んでんのかな?
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