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「睦美、お弁当」
「お兄ぃー千賀くん来たよ」
「うぃーす」
姉、山田幸美。
妹、山田歩美。
俺は真ん中。
母さんの趣味かは知らないけどみんな名前に美しいという字が付く。なんで男の俺まで睦美とか女っぽい名前なのかってコンプレックがあったけど今は慣れた。
「ふぁ~幸ちゃんコーヒー」
「お母さんまた徹夜?」
「締め切りがね…」
んでこの目の下にクマが色濃く残るおばさんが俺の母親、山田麻美。これでも名が通った少女漫画家なんだ。
もっと言えば幸姉も美術の大学に通いながらイラストレーターとして活躍してる。俺の小説の表紙も幸姉が描いてくれた。
で、妹の歩美は大きい声では言えないが、アレだ。ちまたで有名の腐女子。中三になったのをきっかけに何やら如何わしい小説をこっそり書いている。小説投稿サイトみたいなところでは上位に入ってるとかいないとか。
自分で言うのもあれだけど俺の家系はわりと凄い人が集まっている。
「いってきまー」
「いってらー」
気の抜けた挨拶をそこそこに俺は家を出た。
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