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俺は目撃した。
オタクの聖地秋葉原。
そこにあの人がいた。
「菅くん?」
「……っ、山田」
黒縁眼鏡に帽子を深く被っていた。
菅良平。
不良、ヤンキー、狂犬、学校ではそんな彼が秋葉原の街でフィギュアを手にしている。
「えっと…、菅くん。また学校で」
俺は見てはいけないものを見たのだと自覚する。寧ろ今までほとんど会話したことのない彼に俺は何故声をかけてしまったのだろう。
目を見開き驚いた後はまさに鬼の形相。こわい。
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