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「山田、なんだ?面白そうな話してんじゃねえか」
そして俺はビクッてなる。
あっやべえ、この授業は私語禁止の有難い授業だった。数学及び担任の大野が黒い笑顔を浮かべていた。
大野は基本寝てても怒らないけど授業の妨げになる行為は黙っちゃいない。若いのにこの威圧感。あー怖いよぅ。
「ホモがどうしたって?」
ぎゃーやめてえ!!
「なんでもありません!!大野大先生授業の続きを是非お願い致します!!」
「あははー山田っち必死すぎ」
誰のせいだと思ってんじゃ!
なんて怒れないのでとりあえずキッと睨んでしまった。あっ、今更だけど三国くん不良だ。でも今はそれよりも大野が怖いので良しとしよう。
「三国、それから塚本。お前らもうるせえから寝てろ」
「はーい」
「ムムッ!失礼っすよ!俺はちゃんとノート書いてるのに」
ババンッ、とノートを大野に見せる塚本くん。確かにノートが纏めてある。しかもなんか色ペン使ってすげえ見やすいし、何この子。
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