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「あーはいはい、凄えな。不良の鏡。じゃあそのまま黙ってノート纏めてろ。うっせえから」
「はいっす!」
大野にとって不良は眼中にない。高2に上がって、問題児と言える4人が纏めてこのクラスなのは大野だから。他にも不良はいるけど特にマークされてる4人をあしらえるのは多分この人だけだ。
「バーカ」
「うるさい」
俺の前に座るチカを睨み付けた。
全くこれから先が不安だよ。
「はあ…」
小さく溜め息を吐いてそもそもの原因である菅くんを盗み見る。先程まで突っ伏して寝ていたのに頬杖を付いてこちらに目線を向けていた。
「…!」
そりゃあもう不意打ちで俺はすぐに目線を逸らす。心臓がドキドキうるさくてなんとも言えない気分になった。
とりあえずノート書こ。
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