第2話

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で、放課後を迎えた。 チカには一緒に帰れないことを伝えるとすごく嫌な顔された。でもしつこく理由を聞かれることもなくてちょっと安心したのも束の間、次の襲撃が来た。 「ワクワクっすね」 「うんうん」 当たり前の如く、塚本くんと三国くんが隣にいる。俺はなんとも肩身が狭い気持ちになりながら小さくなる。何よりも俺を挟んで隣同士にいるから逃げるに逃げれない。 俺を誘った菅くん本人はというと、大野に呼び出されて今は不在。つまり今は教室で帰ってくるのを待っているのだ。 「それにしても遅いっすね~」 「三人で先行ってる?」 ちょっと待て、知らん間に四人でどっか行くことになってんじゃないっすか。あっ、喋り方移った。 「そうっすね~ファミレス行きたいっす!バナナチョコデラックスパフェ食べたいっす」 「うわークドそう。おれ、甘いの苦手ー」 「えっ、なんか意外だね」 思わずそう口にしていた。だって塚本くん共々甘いものに目が無いスイーツ男子感あった。髪の色とか緩い喋り方とかからのなんとなくのイメージだけど。
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