第2話

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不機嫌な菅くんに俺は苦笑。 「お前らはとっとと帰れ」 「ヒドイよーせっかく待ててあげたのに」 「そうっすよ」 「頼んでねえ!オレはこいつと二人っきりがいいんだ」 突然、グイッと引かれた。 気付けば引き寄せられていた。ふわりと菅くんから香水の匂いがして少しドキリとする。それにしてもこの言い方ってまた勘違いされるような気がする。 もうホント菅くんは俺をホモにしたいのだろうか。 「いやーん、良平ってそんな大胆なのー?」 「二人っきりになってナニするつもりっすか!」 「関係ねえだろうが、オレたちの邪魔すんじゃねえよ」 「ちょっ、菅くん」 次は抱きしめられていてさすがに戸惑う。だってこれじゃあ本当にそういう感じだ。 この距離感はなんか違う。友達じゃなくてもっと親密なアレだ。
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