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不機嫌な菅くんに俺は苦笑。
「お前らはとっとと帰れ」
「ヒドイよーせっかく待ててあげたのに」
「そうっすよ」
「頼んでねえ!オレはこいつと二人っきりがいいんだ」
突然、グイッと引かれた。
気付けば引き寄せられていた。ふわりと菅くんから香水の匂いがして少しドキリとする。それにしてもこの言い方ってまた勘違いされるような気がする。
もうホント菅くんは俺をホモにしたいのだろうか。
「いやーん、良平ってそんな大胆なのー?」
「二人っきりになってナニするつもりっすか!」
「関係ねえだろうが、オレたちの邪魔すんじゃねえよ」
「ちょっ、菅くん」
次は抱きしめられていてさすがに戸惑う。だってこれじゃあ本当にそういう感じだ。
この距離感はなんか違う。友達じゃなくてもっと親密なアレだ。
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