第1話

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「いらっしゃいませ、ご主人様!」 俺はどうしてメイド喫茶に? 菅くんに連れられて訪れたのはメイド喫茶だった。ここは猫耳メイド喫茶なのでメイドさんは可愛い猫耳と首に鈴をつけている。 おいおい、マニアックなところ知ってるな。 「山田、テメエ分かってんだろうな」 「…えっと、菅くんはオタクなの?」 「……んなことはどうでもいいんだよ。つかテメエがなんでいるんだ」 「え?俺オタクだもん」 けろっと口にする。 「…誰にもいうなよ。言ったら殺す」 「言わないよ。それより菅くんミミ子が好きなんだ」 「!…当たり前だろ!ミミ子はマジ天使なんだ!………てめ、何言わすんだ」 あは、この人ホンモノだ。 猫耳娘のミミ子がヒロインの「ミミ子が猫耳娘だった件」は最近注目され初めて、アニメ化も決定されてる。どうやら菅くんは猫耳ファンということだ。 「俺も好き。ミミ子は俺の力作なんだ」 「………は?」 「俺、ライトノベル作家なんだ」
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