第2話

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「お前ら何を言ってんだ?」 首を傾げる菅くん。 ダメだこの人、全く役に立たん。 「二人とも誤解!誤解してるから!」 なんとか菅くんの腕の中から抜け出して誤解を解こうと挑む。だってこのままだとカップル誕生しちまう。 俺だってまだ彼女さえ出来たことのないウブ男なんだ。勘弁してくれ。 「俺たちそういう関係じゃないんだ」 「じゃあどういう関係なの?」 「そ、それは……」 三国くんのその返しに俺は口を閉ざす。小説家とそのファンだと伝えてしまえばそんなラクな話はない。でも、それは言えない。 だからうまい言い訳が浮かばない。もうどうしたらいいんだよ。 「照れなくていいっすよ。良くんは山田くんを好きなんすよね?」 「…あ、当たり前だろ!つか、マジでてめえら帰れ!」 「ほーら、山田くんだってそうなんすよね?」 「だから違うって…っ、もう!菅くん、話をややこしくしないでよ」 「わ、わりい…」 ついつい声を荒げる俺でした。
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