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「まあなんでもいいけど、良平は山田っちを好きってことは変わりないわけっしょ？だったらまあ仲良くしてあげてよーこんなこと言う良平って凄くレアなんだよー？」
好きは好きでもファンとしてだと思うしとは言えない。
「まあ今回は二人っきりにしてあげるー行こう、祐ちゃん」
「そうっすね、また色々教えてくださいよ？」
あー行ってしまう。
引き止めて誤解を解いてっ、……まあ、もういいか。
二人の背中を俺は見つめていた。
「アイツらもしかして、勘違いしてねーか？」
「…うん、俺たち恋人同士だと思ってた」
「……っ、オレとお前が？」
「あははーキモいよね」
そりゃあさすがに嫌だろう。幾ら俺のファンだとしてもそこは話が変わってくる。
幸いあの二人は男同士でも気にする様子はなかったけど、これって下手したらファンと小説家ってバレるよりも辛いぞ。
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