第3話

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「先生の猫耳キャラの頂点はミミ子でしょ?脇役で出すならまだしも主要で出すとどうしてもミミ子との重なりが出るわ。だから少しの間は猫耳は禁止」 ガーン、と脳内で音が鳴った。 まあいつかはこんな日が来るとは予想していたけど思いの外早かった。それもこれもミミ子の人気に火がついてくれたおかげ。 俺はどうやら腹を決める時が来たようだ。と、言っても元々今はスランプなのでそれに拍車がかかるだけなのだが。 「ミツム先生ならやれるわ!才能あるもの!」 「そのためのこのハンバーグなんですね」 「これはあくまでアニメ化の祝いよ?ほら、たーんとお食べ」 全くこの人は…と呆れてしまう。 「次の話のイメージが決まったらまたファックスで送ってくださいね?」 「努力します」 なんとなく俺は菅くんの顔が浮かんだ。猫耳ファンの菅くんが聞いたらガッカリするだろうな。
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