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俺は静かに割高なカフェオレをチューチュー吸った。
味は普通だな。
「俺、みんなには秘密にしてるんだけどライトノベル書いてるんだ。菅くんがミミ子を好きだって言ってくれたから特別な」
そう、シリーズで言えばもう4作目に突入しているミミ子シリーズは俺のデビュー作でもある。思い入れが強いんだ。
あんまり面と向かって褒められたことないからちょっと浮かれちまった。へへっ、
「…………」
でも思考停止の菅くん。
あっやべ、もしかしたら幻滅したとか?俺も浮かれて躊躇いもなく暴露したけどこんなやつが書いてるって思ったら嫌だよな。
うわーやらかした。
「あ、えっと…菅くんごめんな。幻滅、した?」
「………だ」
「へ?えっなに?」
聞き取れず俺は少し俯き加減の菅くんを覗き込む。
そしたら俺は突然菅くんにグイッと両手を掴まれていた。熱を持った手に俺は目を丸くする。
「あんたが好きだ!!」
そして俺は目を輝かせた菅くんにメイド喫茶にて愛の告白をされた。
もちろんその場にいた数多い人の目線は見事に俺たちに突き刺さった。
菅くんここメイド喫茶なんだけど…!
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