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メロンソーダを持って席に戻ると満面の笑みの塚本くんが俺の帰りを待っていた。
「ねえ、山田くん。どうやったら男の人と付き合えるんすか?」
なんというか唐突、そしてそれは真っ赤なデタラメなんだ。だって俺はそもそも菅くんと付き合ってなんていない。
「良くんは男で、不良なんすよ?普通引くと思うんすけど」
「ま、まあ…ね」
弁解、今日こそはこの横にずれた結果を修復するしかない。俺だって男の人と付き合うなんてそんなのムリ。ムリだと思う。
いや、人による?いやいや、ムリ!だって、そもそも俺は女の子とすら付き合ったことないんだ。
「気持ち悪いってならなかったんすか?良くんと付き合うこと、なんとなく前の感じ見てたら多分良くんから告白されたのかなって思うんすけど」
ある意味正解。
もう今しかない。今、この誤解を解かないと多分もう引けないところまで勘違いが進む。
「あ、あのさ俺、菅くんとは…」
その後を言おうと口を開いた。
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