第3話

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「お待たせしました。バナナチョコデラックスパフェとハーフポテトです。ごゆっくりどうぞ」 「うわーうまそうっすよ」 本当に甘いものが好きなのに鼻息荒くして興奮する塚本くん。とりあえず一枚と大きなパフェとスマホで写真を撮った。 確かにおいしそうだけどこの大きさを食べるとなると俺もさすがにキツそう。スイーツ男子恐るべし。 俺は塩味が効いたスタンダードなポテトとバーベキュー味のポテトが半分ずつになったポテトに手を付けた。 「いただきまーす!」 「どうぞどうぞ」 長いスプーンでパフェをすくう塚本くんを俺は眺めていた。 「ん~幸せ」 「良かったね」 「あっそうだ、山田くんこっち向いてもらっていいっすか?」 「え?なに?」 「可愛く笑って~ハイ、ちーず」 え、え?ってなってる間に俺は塚本くんのスマホで写真を撮られていた。「パフェ越しの山田くんゲット」なんて喜んでいる塚本くんがとんでもないことを口にする。
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