第1話

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「好きだ、マジ愛してる。お前にオレはずっと惚れてたんだ」 ちょっ!主語!!頼むから主語を言ってくれ!!! これじゃあ違う意味の愛の告白でしか聞こえない。完全に俺たちはホモップルじゃないか。 うわあ…なんか腐女子らしき女がこっちを美味しそうに見てる!メイドちゃんも見てるし!ぎゃー視線が痛い!! 「やっと逢えた。夢じゃねえよな」 「う、うん…とりあえずお店変えよ?」 「たまたま兄貴の部屋に入ったことがあって、あっオレの兄貴は引きこもりオタニートなんだけどよ。そいつの部屋でお前の書いた話を読んだのがきっかけなんだ。オレはお前だけのファンなんだよ」 どうしよう。 嬉しいけどなんかハズいな。 そして菅くんのお兄さん情報が凄く意外だ。 「俺だけのって大袈裟だよ」 「本当にお前だけなんだ。小説なんざ大嫌いで読めた試しがねえ。でもお前の書いた話だけ不思議と最後まで読めたんだ。そっからオレはお前の作品が好きなんだ。つか、タヤマミツムの大ファンなんだよ」 タヤマミツムは俺の作家ネーム。捻りなくてごめん。
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