プロローグ

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ピロリン 何時からか、決まった時間にメールが届くようになった。 それ以来、僕はメールを見るのが恐い。 もし見てしまったら、またあの恐怖を味わうことになる。 そう考えると、僕の身体は震え始める。 金縛りにかかったように、その場に立ち竦んだ。 「ぁ…」 気付いたら手から携帯が滑り落ちていた。 何とか携帯の方に意識を動かせると、 何故か、 開いてもないメールの内容が表示されていた── 『ようこそ』 あの、憎んでも憎みきれない者の声が頭の中に鳴り響いた。
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