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そこから先はよく覚えていない。
気付いたら僕の部屋にいて、ボーッと翔太の携帯を見ていた。
翔太のお母さんに携帯を返すのを、忘れてしまったんだ。
「そういえば、あのメール…」
メールを確認しようと思って、翔太には悪いけど、勝手に携帯を見せてもらった。
「無い…」
そう、無かったんだ。
あの翔太を消した、謎のメールが。
十通以上あったはずなのに、キレイになく無くなっていた。
履歴とかも見てみたけど、やっぱり、あのメールに関連することは何も出てこなかった。
「どうして………」
僕にとってその日は、あの悪夢の始まりだった。
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