第一章

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そこから先はよく覚えていない。 気付いたら僕の部屋にいて、ボーッと翔太の携帯を見ていた。 翔太のお母さんに携帯を返すのを、忘れてしまったんだ。 「そういえば、あのメール…」 メールを確認しようと思って、翔太には悪いけど、勝手に携帯を見せてもらった。 「無い…」 そう、無かったんだ。 あの翔太を消した、謎のメールが。 十通以上あったはずなのに、キレイになく無くなっていた。 履歴とかも見てみたけど、やっぱり、あのメールに関連することは何も出てこなかった。 「どうして………」 僕にとってその日は、あの悪夢の始まりだった。
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