3508人が本棚に入れています
本棚に追加
真剣な表情を
浮かべる雅紀さん。
けれど
やっぱりどこか
彼の顔には不安が見られる。
そんな
彼の抱いている
不安を取り除きたくて
私の
身体を抱きしめる
彼の
腕をそっとほどき
正面から彼へと抱きつく。
不安を取り除くには
たしかに言葉も大切かもしれない。
でもね
こういう時だからこそ
相手の温もりが
言葉と
同じくらいの
力があるってことを
彼と過ごす日々の中で
私は何度も何度も身を持って実感した。
「私は、雅紀さんからのプロポーズを受けたけことに後悔なんてないです。むしろ、私を選んでくれたことに感謝してるくらいです。」
「……」
「それに……私を手放したりなんて、そんなこと考えないでください。」
「……」
「ずっと、こうして、アナタの傍にいさせてください……」
私の残りの人生
すべてをかけて
アナタを幸せにすると約束します。
だから
これからも
ずっとずっと
雅紀さんの傍にいさせてください------。
「……俺さ、お前のそういうとこ、すげー好き。」
「……っ!」
何度言われても
聞き慣れることない
彼からの"好き"って言葉。
きっと
これから先
何年経っても変わることなく
彼からの言葉に
胸が高鳴り続ける、そんな気がした……。
.
最初のコメントを投稿しよう!