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何らかの理由で魔武器の形状変化が出来ない事を想定しての訓練は、リュッセルに付き合って貰ってちゃんとしてあるんだ。
それを説明するとリュッセルも頷いて、大丈夫だよ、と言うから、禅もわかったと引いてくれた。
何時の間に、とちょっと睨まれたけど。
さて、全員が自分のクラスのエリアに集まった所で、結界が張られ。
他クラスの様子は見えても声は聞こえない様になった。
そこでロランが声を上げる。
「よし、これからFクラスの戦闘訓練を始める!全員中央の輪の外に!」
見れば、エリアの中心辺りから直径で5メートルくらいの円が、魔法線描かれている。
あぁ、砂に直接線を引いても崩れてしまうから、魔力を使った魔法線なんだな。
なんて納得しながら思う。
おそらく彼処にも結界が張られるんだろう。
皆も気付いた様で、ラインを踏まない様に円の外に出ていく。
全員が出た所でロランの説明が続けられた。
「先程説明があった様に、身体強化あり、魔法無し、武器は己の身体と渡された訓練用の武器のみだ!名を呼ばれた者から中央に出る様に!まずはコルとアンディ!」
「はい」
「はっ、はいっ!」
呼ばれたコルは平然と、アンディは緊張の面持ちで中央の円の中に入る。
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