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そしてロランは、コルは次頑張れよー、と２人を円から追い出すと、次を呼ぶ。
「じゃあ次！ステラとソニア！」
呼ばれた２人は円の中に入って行くが。
ステラはコルを転ばせた砂に不安になったのか、慎重に歩いている。
ソニアはソニアで何時ものショートブーツだったからか、砂が中に入らない様に気を付けて歩いてる。
これは……お互いに闘えるのか？
と。
小さく、頑張れよ、と声が聞こえて、チラリとその声の主であるコルを見れば、心配そうにステラを見守っていた。
なのでフォンは？と見てみれば、真剣な顔でソニアを見つめて拳を握っていた。
おー。
ニヤニヤしそうになるのを堪えて中央に視線を戻すと、始め！の合図があった所で。
２人は慎重になりながらも駆け出して、なんとか転ぶ事無く戦闘を始めた。
まぁ、あっと言う間にステラが剣を飛ばされて降参したんだけどな。
そんな感じで次々に呼ばれて言って、俺とマージが呼ばれた。
マージとかぁ。
中央の円の中に入ると、マージと目が合う。
お互いにお願いしますと礼をすると、ロランが始め！と声を上げる。
マージが剣を構えるといかにも武人と言った感じで、隙が無い。
でも俺は、短剣では迂闊に近付けないだろう、と思わせておいて素早く駆け寄ると、マージが驚いた隙にすれ違い様に短刀で斬り付ける。
が、そこは流石はマージと言った所か、剣を縦に持ち替え身体スレスレで短刀を止めてくる。
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