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「お疲れー」
元居た場所に戻るとリュッセル達でそう迎えてくれたのだが、リュッセルと禅は呼ばれてしまい。
2人は立ち上がると、行ってくる、と中央に向かう。
「行ってらっしゃい」
俺が手を振り送り出すと、昂輝は笑って。
「程々になー」
なんて言うが。
「流石にこんな所じゃ程々にしか出来ないって」
ラインが小さく呟く。
ん、その通りだし、昂輝は声が大きいよ。
2人はスルーしてさっさと円の中に入ったけどな。
そして開始の合図と共に、禅が駆け出してリュッセルに詰め寄るが。
リュッセルは距離を取る為に動き回りながら双銃で攻撃していく。
まぁ、銃と言っても此処で使っているのはペイント弾。
当たった所に痛みの効果がある赤い絵の具が付着するものだ。
禅はこれまで避けきっていて絵の具は何処にも付着していない。
だけど中々近付けなくて攻めあぐねている様だ。
リュッセル、やるぅ。
でも禅も焦って無い所をみると、弾切れを狙ってるのかね。
そして思った通り、弾切れの一瞬を狙って禅がリュッセルに急接近して刀で斬り付けた。
が、銃身で刀を受けたリュッセルは、ニヤリと笑って禅の腹に蹴りを入れる。
禅は自分から後ろに跳んでダメージを免れたが、距離を取らされてしまった。
その隙にリュッセルは弾を装填する。
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