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ある日の休日。
俺とリュッセルはリモーに戻り、ギルドで受ける依頼を物色していた。
ラインは王子としての公務があり王城に行くと言うし、昂輝もローザと一緒に居る為にやっぱり王城に行く予定だし、禅は神に呼ばれてるからと天界に行ったし(セイに連れられて)。
なので久し振りにリュッセルと2人だけ。
そこに、ミルガと見知らぬ魔人が現れる。
幸い、かなり早朝だった為に他に人は居らず、唯一その場に居た受付さんは、ミルガがリュッセルの使い魔と知っていたので驚く事なく挨拶したが。
俺達は驚いて、受付さんに苦笑いで、後でまた来るよ、と手を振ると急いで2人を連れて自室に戻ったのだった。
「突然どうしたの?」
リュッセルの部屋に押し込めて俺達も入り、リュッセルが尋ねれば、ミルガが、コレが挨拶したいと言うものだからな、と見知らぬ魔人を指す。
「はじめまして、マレオと申します。この度、偽魔国の王になりました。お見知りおきを」
見知らぬ魔人は恭しくお辞儀をすると自己紹介をして微笑んだ。
おぅふ、なんだか妖艶な雰囲気の魔人だな。
勇者を帰す為だけに誕生した新たな偽魔王。
そんな彼が何故、態々此方に来て挨拶を?
俺の疑問をそのままリュッセルが尋ねると。
「やっと国としての形が整いましたので、ご招待したいのですが、何時がご都合がよろしいでしょうか?」
なんて尋ね返された。
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