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で。
まだ寝ていたフリードを起こして、寝ぼけてる内に魔国に行く了承を得た。
詳しい話はしなかったけどミルガの姿があったからか、気を付けて行っておいで、とだけ言われた。
まぁ、お許しが出たのだから、さっさと行きましょうかね。
再び自室に戻ると、ミルガはリュッセルと俺を抱き寄せ転移。
現れた景色は、森に続く一本道が見える丘。
ミルガの城に続く森とは違うから、偽魔王城へ続く森なんだろう。
「此処から偽魔国に入る様にしました。魔国への道は塞いであります」
ちゃっかりミルガに掴まり一緒に転移してきたマレオが説明する。
「門番は置きませんが森には魔国へ至る道と同様に魔物を放ってあります」
ふむふむ、まずは第一関門か。
そして俺達は森の道を通り抜ける。
ミルガとマレオに挟まれて歩いたからか、魔物達は俺達に襲ってくる事は無かったが、遠巻きに俺達を警戒して見ていた。
なので次に来る時の為に威圧しておこうかとも思ったが、万が一、二つ名の方で勇者のお供を仰せつかってしまったら不味いので我慢する。
そして門に辿り着くと、門の先、屋敷に続く道の両脇に、吸血薔薇がびっしり咲いていた。
わぉ、本当にコレ植えたんだな、壮観だ。
見た目だけなら綺麗な薔薇だからなー。
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