8095人が本棚に入れています
本棚に追加
/1001ページ
中に入ろうと門に手を掛けようとすると、マレオが手で制して、何かを門に翳す。
すると、カチッと音がしてスゥっと門が開いた。
鍵が掛かっていたのか、と思ったら、門に雷の魔力が流れていますから気を付けて下さいね、と言われる。
おぉ、知らずに触るとビリビリするのか。
と、マレオが石ころを門に投げると、当たった瞬間、パンッと砕けて弾けた。
え、それ、即死レベルの威力なんじゃ?
若干引いていると、勇者なんだからこの程度では死なんよ、と忌々しそうに言うミルガ。
自分の代では侵略してないのに、これまでの歴史の中で何度も確執があったからと何度も攻め込まれてうんざりしているそうで。
これで倒されてくれれば楽なんだがな、と溜め息を吐いた。
苦労してるんだな。
吸血薔薇の道も、ミルガとマレオで薔薇が俺達を襲わない様にガードしてくれて進み、玄関に到着。
此処には、流石に誰も居ないと言う訳にいかないだろうと配備された、2体のデカい猫っぽい魔物が居た。
ミルガの城は犬だったけど、此方は猫?
番犬にはならないんじゃ?と観察してみると、スクッと立った姿は身体のラインが綺麗で優雅。
耳が大きいし、サーバルキャットを黒くして大きくした感じかな?
最初のコメントを投稿しよう!