1.ワールドsacrifice

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地震が止まり急いで家を出る準備をした。 原子爆弾がここからそんなに遠くない所で起きたのだ、放射線の心配をしないといけない。 気絶している二人にバイクのヘルメットを被せて、自分も被った。 父さんがバイク好きでヘルメットを沢山持っていた。 流石に中学生二人をおんぶするほど俺は強くないので、車に乗せた。 前もって言うが俺はまだ高校生だ。 こんな事態に違法とか言ってられないだろう。 瓦礫で道が埋もれているかと思っていたが、小さい車のおかげで運良く街を出た。 「………ここは?」 「起きたか神居、神奈」 「おニイ……ここは?」 「今、街を出た所だ。もうすぐお父さんお母さんの研究所につく、もう少し待ってろ」 「ニイ車、運転できたの?」 「まあ、散々警察から逃げるゲームをしていたからな。感でなんとかなる」
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