第1章

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差出人: 山崎さつき 宛先:ゆり ………… 面食いかよぉー! 結局世の中顔なんですねぇ(¬_¬) ……… 差出人: ゆり 宛先:山崎さつき ………… ちょっ、面食いじゃないって! いや、最初はそりゃ…うん まぁ、そんなことはいいのよ! その後も何回か会ったんだけどね、付き合うことになった ……… (展開はやいな! そんな感じなの?) 差出人: 山崎さつき 宛先:ゆり ………… そこでなんで急に付き合うことに? てか、年齢差が法的に大丈夫なの? (ー ー;) ……… 差出人: ゆり 宛先: 山崎さつき ………… いや、わかんないけど… 好きになっちゃったから 法的に大丈夫かって? いや、まぁ大丈夫なんじゃないの うん、てかそもそも女同士の時点でアウトだから、別にいくらアウトが増えても大丈夫よ! ……… (あ、やっちゃった そうだった、ゆりは…) 差出人: 山崎さつき 宛先: ゆり ………… ごめん ……… 差出人:ゆり 宛先:山崎さつき ………… あー、謝らないでよー そういう意味で言ったんじゃないよ 大丈夫だから…ね? ま、それであの人と付き合いはじめて 最初は付き合ってるのか、良いように利用されてんのか分かんないし 恋人って感じじゃなかったんだけど なんていうかやっぱ年上だからかなぁ 包容力があって、子供扱いされて、甘やかされて「あー、勝てないなー」と思って その頃は女も男も大嫌いだったんだけど …あの人は好きになって うん…ていうか、この人のこともっともっと知りたいなって思って 彼女と話した内容とか趣味から話題を考えて、 週1で会う時に話が途切れないように、彼女の好みの話題をバカみたいにネットで 調べて調べて調べて 幻滅されたり飽きられたりしないようにデートのシュミレーションして… もしかしたら男っぽい方がいいかもしれないって不安で、髪も短く切って ちょっと、キモいかな…(ーー;) まぁ、そのくらい必死だったんだよ それに意識しだしたら顔も見れなくなって、手だって繋げなくてヘタレで …でも相手年上だし、子供にみられたくなくて まぁ、全然カッコなんてつかないんだけど わたしチビだし、そんな外見もいいわけじゃないから、いつどうやって振られるのかなって…思ってね もう全部考えお見通しだったかもしれないけど それでも好きでいてくれたんだと思う ………
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