救済メール

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 私は携帯を再び落とすと、その場でガタガタと震えていた。  思考のキャパシティーを越えた状況に、何をしていいのか分からなくなったからだ。  今思えば軽いパニック状態だったのだろう。  新たな着信を見て次に取った行動は、携帯を拾うと窓の外に投げ捨てると言う行為だった。  窓を締めるとすぐさまベットの中に隠れる。  後は震える身体を抱きしめて夜を過ごした。  恐怖から一睡も出来なかったが、朝まではどうやら精神は持ったようである。  私は携帯が近くにある家を恐れ、逃げるように学校に向かった。  学校に着いたら直ぐにB子に相談をしようと心に決める。  彼女の元にもA子からのメールが届いている可能性は高い。  昼には夜勤明けの母が家に帰ってくる筈だ。  とにかく全てを話して助けを求める事にした。  携帯を持っていたのならば、先生にそれを見せて相談するのも良かったかもしれない。  しかし、今は携帯を拾ってくる根性は私にはなかった。    
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