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話を告げて、母がもし死んでしまったら?
暗中模索をしながら教室を出たところで、担任が私を呼び止めた。
「お前、携帯落としていたらしいな? 親切な生徒がそれを見つけて職員室に届けてくれたぞ?」
そう言いながら、担任はズボンから携帯を取り出した。
ワインレッドのスマートフォン。
背面にデコレーションした模様は確かに私のものであった。
「何でここに? 」
一気に血の気が引くのが分かる。
「このデコ付きスマホはお前のだよな?」
差し出された携帯を思わず払い落とす。
「違います! それは私のじゃありません!!」
そう叫ぶと私は逃げるようにその場を駆け出す。
そして、その日は昨日と同じ様にベットの中でほぼ夜を過ごしてしまった。
次の日、携帯のある学校を恐れて私は仮病をした。
明日はA子のお通夜だが全く足が動きそうになかった。
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