救済メール

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 気がついた時には病院のベッドの中だった。  部屋で倒れていた私を見つけた母が救急車を呼んだらしい。  丸一日寝た後、ようやか私は意識を取り戻したそうだった。     今、ちょうどA子の葬式が行われているらしい。  やはりA子が死んだのは本当だったのだ。  ならば、昨日現れたA子は?  私はその事を深く考えるのはやめにした。  入院中、母に頼み込んで携帯電話を解約してもらった。  替わりに別の会社の青いスマートフォンに乗り換える。  もう、以前の携帯は見たくもない。  さすがに、携帯を変えたおかげか、A子からのメールは一通も着ていなかった。  安堵に胸を投げおろす。  自分は悪い夢でも見ていたのだと言い聞かせる。  落ち着いたら、母にこの不思議な話をしようと思いながら、携帯をベッド横の備え机に置いた。  
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