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その時はA子はケラケラと笑っており、私とB子も同じように嗤っていた。
でも、一週間後、深夜に急に私の元にもメールが届いた。
お願い助けて。
宛先人はA子だった。
その後、何度もA子から電話があったが、その時は疲れておりそのまま寝てしまった。
翌日、学校で血相を変えたA子がにじり寄ってきた。
「何で電話に出ないのよ!」
怒り心頭の顔に思わず数歩下がる。
「どうしたのA子? ちょっと顔が怖い」
「昨日電話したでしょ! メール見てくれた?!」
「まだ見てないけど、前見せてくれたメールと一緒じゃないの?」
「そうよ! 前のと一緒よ! なら要件は分かるでしょ? 直ぐに誰かにメールして!」
クマの出来た顔はやつれており、別人に思えてくる。
私は訳も分からない迫力に負けて、メールをB子に送信した。
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