お願いメール

救済メール

　題名には、何故メールをしてくれなかったのなど、恨みつらみのものばかりであった。

「何これ？　悪戯にしては酷いよね？」

「このメール、何でか着信拒否に出来ないの。それも、スマホの電源を切っても何故か表示される。何でかな？　何でかな？」

　そう言いながら、歪に笑うA子に何か悪寒を感じた。

　理由は分からない、何か生理的に嫌な予感がしてならない。

「と、取りあえず、学校が終わったら携帯ショップに寄っていこうよ。壊れてるとか、メールが遅延で遅れて来てるだけかも知れないし」

　そう言うと、A子は少しは落ち着いたのか、自分の席に戻っていった。

　その後、A子は体調を崩して早退してしまった。

　それからA子は学校にも来ず、見舞いに行っても気分が悪いとの事で会えなかった。

　そして、一週間後の早朝、ホームルームで先生からA子が亡くなった事を聞いた。