救済メール

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 B子の声が何故か遠くに感じた。  私はメールを出し忘れたのだ。  茫然としている間に時間は瞬く間に過ぎた。  A子のお通夜が土曜日になったと伝えられて、それを上の空で聞いていた。 (私がメールを出し忘れたから、死んだなんてないよね?)  顔を引きつらせながら携帯を確認する。  結局あれ以来、A子のメールは未開封のままだった。  家に帰ってから、恐る恐るメールを開く。  文面はほぼ前の内容と同じだった。  ただ、メールが二通届いている事に驚く。  二通目を空けるのを一瞬躊躇したが、思い切って開封することにした。 『メールを見たら直ぐに誰かにメールを出して。死んだ中学生の話なんだけど、彼女はノイローゼだったらしいの。死んだ級友から毎日メールが届くって。その内、家をいきなり飛び出した後、何故か“公園で水死体で発見された”らしいわ』 「何……これ?」  長い文はまだまだ続くようだった。  ゆっくりとスクロールして次の文章に目を通す。  
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