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『書いている私も意味が良く分からない。とにかく、彼女は公園で溺死していた。そして、私の携帯に死んだはずの彼女からメールが届くの。だからお願い。とにかく誰かにメールを出して。出さなかったら、許さない』
そこで文章は終わっていた。
しばらく呆然としていると、突然着信音が鳴り響いた。
思わず携帯を投げ出す。
「何なのよ!」
私は怖くなって携帯を置いて部屋を飛び出した。
無性に誰かに話をしたくなったが、父は出張。
母は看護士の夜勤が入っていて今日は誰もいないことを思い出す。
気分を一新するためにも、コンビニに夕飯を買いに行くことに決めた。
外は闇に包まれている。
夜19時近くでは仕方がないが、街灯が辺りをてらしてくれている。
私は最寄りのコンビニに早足で向かうことにした。
10分足らずでコンビニにつき、
30分ほど立ち読みしてからファッション雑誌と弁当、スイーツを購入して外に出る。
コンビニには今時珍しく電話ボックスが付いていた。
携帯時代に珍しい。
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