第1章

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高校一年の入学式 『えー、色鮮やかで美しい桜に迎えられ、君たち360名はこの秋葉高等学校に入学しました。』 校長の声がザワザワとした体育館に響く。 「ねぇ、恋華ぁ、校長チョー話長くなぁい?まじダリぃんですけどぉ」 中学時代からの親友の海が怪訝な顔をして前から話しかけてきた。 「まぁまぁ、いいじゃん?ほらっ!前向いて海!注意されるよ?」 「……はぁい」 そう言うと、どう見ても校則違反の金髪の長い髪をひるがえして前を向く海。 ―私、山寺恋華はこの秋葉高校に入学した。 一緒に入学した、海と私の2人は誰がどう見てもギャルな容姿だった。 化粧は濃いめ 髪はカラフル スカートはパンツが見えるか見えないかのギリギリライン 海には今、他校に行っちゃったけど彼氏がいる 私は中学時代からも同じで まだ彼氏ナシ (よしっ!高校でこそ彼氏作るぞ!) そう思い 私は体育館の屋根を見上げた
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