霧。
9/9
読書設定
目次
前へ
/
51ページ
次へ
その言葉を合図に、 ゆっくりと電車は動き出す。 錆びた表面も、レールの有無も関係なく。 纏う全てのマイナス要素を、まるで意にも介さないかのように、車体が大きく深呼吸をした。 胎動する。 躍動する。 鳴動する。 あやふやな色彩の中を、 流れる、流れる。 景色が、流れる。 僕はそんな中、ただ呆けて、座っているばかりだ。 ただただ。 虚ろのまま。 電車は空へと、駆け上がる。
/
51ページ
最初のコメントを投稿しよう!
2人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
スターで応援
6(あなた 0)
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!