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タイトルに驚いたが、胸を撫で下ろした。差出人は、橋本。高校の友人だ。
今、飲み会をやっているらしい。
メールに写真が添付されていた。合コンのようで、男が3人、女が5人。
人数あわせのために声をかけられたのだろう。
すぐに電話を掛けた。
『おー、ユウキか。メール見た?楽しいぜ』
「いや、お前さ、さすがに逆ハーレムすぎだろ。女のが明らかに多いとか、マジ羨ましいな」
電話口からは、ガヤガヤと賑やかそうな声が聞こえる。写真の居酒屋だろう。
二人で笑いながら会話を続けた。
『だから来いって。男一人足りねーんだよ』
「橋本、俺以外に誰が確定?それ次第かな~」
茶化すように言ったら、一瞬の間の後、怪訝そうな半笑いの声が響いた。
『はあ?お前しか誘ってねーよ。何で男オーバーにすんだよ。なんか勘違いしてね?近くの席の女とかでもカウントした?』
この言葉に青ざめる。
いや、近くの席と見間違えなどしていない。だって、個室風のブースで、近くの席など――
さっきの写真。思い出せ。
女は、仲良さそうによりそう4人と、画面奥に遠慮がちにこちらを見るはにかんだ女が1人。確かに、いた―はず――
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